☆ 思いやり ☆ 優しさ ☆ 感謝 ☆ ============

「志通信」メールマガジン 2010.7 VOL.111

========================= Good Communication♪

■万事塞翁が馬


中国の国境のある街に、
思慮深い老人が住んでいました。


ある日、
その老人の名馬が
いなくなってしまい、

近所の人たちが
慰めに行くと、

その老人は残念がる様子もなく、

「馬が逃げたのは、
実はラッキーなことかもしれない。」

と言っていました。


実際、しばらくすると、
逃げ出した馬が
たくさんの名馬を
引き連れて戻ってきたのです。


それを知った近所の人たちが
お祝いに行くと、

老人は

「これは、アンラッキーな
ことかもしれない。」

と言っていました。


実際、しばらくすると、
老人の息子がその名馬から落馬して
足を骨折してしまったのです。


近所の人たちが
お見舞いに行くと、

老人は

「骨折したのは、
実はラッキーなことかもしれない。」

と言っていました。


その後、
隣国との戦争が始まり、
その街の若者のほとんどは、
戦争に駆り出されて
亡くなってしまったのですが、

老人の息子は足のケガのお陰で、
徴兵されずに済み、
命を失うことはなかったのです。



■ラッキー? or アンラッキー?


20代のS社長は、
大学院を卒業した時に、
父親が経営していた不採算事業を
任されることになりました。


蓋を開けてみると、
毎月の赤字は300万円で、
手元にあるお金は900万円...

つまり、このままでは、
3ヵ月後に資金が
ショートしてしまいます。


S社長は、
必死の思いで改革に取り組み、
そのお店を立て直しました。


その後、父親は別の事業を
他の会社に売却したのですが、
売却先の会社が
突然倒産してしまいます。

父親の個人保証を外す手続きが
遅れていたために、
数億円の保証をせざるを得なくなり、
自宅やその他の財産が
差し押さえられることに...。

父親は、その手続きのすべてを
S社長に任されたそうです。


S社長は、何事も経験だと考え、
独力でその処理を終えました。


その後、タイに出店したところ、
暴動に巻き込まれて店は全焼。

日本でも、お店のスタッフが、
売上を着服するなど、
数々の事件が起こるのですが、

S社長は、動じることなく
社員と会社のことを考えて
全力で取り組み、
困難を乗り越えて来られています。


そして今、20代とは思えない
落ち着きのある

「イイ顔」

をされているのです。



■禍福は糾える縄の如し


冒頭の「万事塞翁が馬」とは、
中国の古典「淮南子(えなんじ)」
で紹介されている言葉ですが、

ハッピーなことも、
アンハッピーなことも
縒った縄のように
表裏一体のものである...


つまり、
一時的な出来事に
一喜一憂するのではなく、
その意味するところの
捉え方が大切であることを
示唆しています。



すべては

「必然」

なのですから、

アンハッピーは、
ハッピーの前兆として捉え、

ハッピーな時は、
自分を戒め、感謝する。



そんな生き方を
していきたいですね。



■編集後記


進之助の上の前歯は、
先日一本抜けて、
残りの一本が
かなりグラグラな状態に...。

「次に生えてくる歯のためには、
早めに抜いてしまった方がいい」

という情報を得たので、
自然に抜けるのを待つと言う
進之助を説得して
私が抜くことに!

それも、
出張に出掛ける朝の
バタバタ状態の中で
実行しました♪


私が子どもの頃に
経験したのと同様、
歯を糸で縛って、
引っ張ることにしたのですが、

「怖いよ〜」

という進之助の期待(?)は
外れて、あっけなく...。


35年以上前に、歯が抜けて
血の味がした記憶が
懐かしく蘇ってきた
夏の朝の出来事でした (^_^)





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