☆ 思いやり ☆ 優しさ ☆ 感謝 ☆ ==============

「志通信」メールマガジン 2011.3 VOL.119

========================= Good Communication♪



■祈り


今月、東日本を襲った大震災。


被害に遭われた方が

一刻も早く幸せな生活を

取り戻されること、

復旧に携わっておられる方々の

健康と安全、

そして、亡くなられた方の

ご冥福をお祈りいたします。



■当日


震災のあった3/11(金)は

東京出張の予定だったのですが、

予定が変わって

地元の広島にいました。



地震直後の15時に

ある会社へ訪問したのですが、

そこで

「地震で大変なことに

 なっています...」と。


テレビの画面には、

お台場のビルの火事が

映し出されていました。



打ち合わせを終えて

車でニュースを見ると、

恐ろしい津波が...。



さらに、東日本を中心に

数mから10m以上の

津波警報が出されているのを見た時は、


「首都機能が麻痺し、

 日本が壊滅してしまう」


「関東エリアのお客さまや

 友人・知人は大丈夫だろうか」


「被害の大きい福島県や宮城県の

 お客さまや友人・知人は

 無事なんだろうか」


様々な思いが交錯していました。



被災地の混乱を考えて

連絡は控えていたのですが、

我慢できなくなって

携帯に掛けてみてもやはり不通。


メールの送信は一応できるものの

返信は届きません。



その後も被害は広がるばかり...



日を追う毎に

たくさんの不幸なニュースが

飛び込んできて、

本当に心が痛み、

沈んでいました。



■生きる


そのような中で、

少しずつ、お客さまや

友人・知人の無事が

確認できるようになりました。



そして、


「助け合いましょう」


「また再建しましょう」


「震災10日目に生還」


「震災後に新たな命が誕生」


「希望を持って生きていきましょう」


このような

メッセージが

届くようになりました。



さらに、海外からは、

日本に対する賞賛と尊敬が...。



人間本来の逞しさ、

そして、

日本人の素晴らしさに

誇りを感じることができました。



震災が起きてしまったことは

どうしようもありません。


しかし、これからの行動と

その結果によって、

今回の震災の意味は

大きく変わってきます。


私たちが創造する未来によって、

過去の出来事の価値が

創造されていくという

自覚が必要なのです。



これが、まさに

「生きる」

ということでは

ないでしょうか。



困難や問題は、

それを受け止めることが

できる人にしか

与えられない...。


その意味で、

あえて誤解を恐れずに

今回の震災を

「必然である」

と捉えたいと感じています。



■自ら...


「地震」や「津波」は

自然災害です。


これに対して、

これから、できる限りの

対策を取る事が必要です。



しかしながら、

「原発事故」や

これに伴う被害の拡大は、

人災でもあるようです。


様々なニュースソースから

判断すると、

対処方法については、

いささか疑問を感じる点が...。



非常時ですから、

混乱を避けたいというのは

分かるのですが、


「情報が操作されている?」

「隠蔽されている?」


そのように感じてしまうことも

多々ありました。



一番大切なはずの

「人命」や「安全」よりも


「責任回避」

「当面のコスト」

「今後の補償」

「今後のビジネス」


が優先されているように

受け止めざるを得ませんでした。



これには、私たちにも

責任があります。


というのは、

便利な生活を享受し、

原発問題を容認し、

放置してきたのは、

私たち国民でもあるからです。



これからは、

もっと関心を持ち、

意思表示をし、

行動していかなければ

なりません。



■落としどころ


今回の震災で日本の財政は、

ますます苦しくなりました。


財政破綻を回避するためには、

経済の発展が不可欠ですが、

「経済発展」と「省エネ」は

相反するものでもあります。


その矛盾のバランスを

取っていくこと...、


つまり落としどころを

どこにするのか

決めていかなければ

ならない時が

やってきました。



豊かで便利な生活は

どこかに負担を

強いることになります。



東京を中心とするエリアが

たくさんの電力を

必要としているために

福島に原発が作られました。


本来は、電力を使用する

エリア内に作るのが

当然でしょう。



ヒロシマの近くでは、

山口県の上関で

原発を作る計画があります。


これも同様です。



以前、電力会社の方に話を伺うと、

「これからは原発が不可欠です」

と言われました。



それは、

これからの電力需要を、

それもピーク時を

前提としているのです。



少々話が変わりますが、

私が小さい頃は、

夏に朝起きると

大汗をかいていました。


今はエアコンを付けるので

快適です。


でもそんな生活の影響で、

低体温の子どもが

増えているそうです。


低体温だと、

免疫力が下がって

しまうそうです。



低体温になるために

エアコンをつけて、

エアコンを動かすために

リスクのある原発を作って...


なんかおかしいですね。



生活を豊かにするため

作ったはずの原発が、

今や人間の生命と

地球環境を脅かす

存在となっている...


これもおかしいですね。



こんなおかしなことが

世の中に、たくさん

あるんだと思います。



マネーと資本主義がリードし、

「もっと、もっと」

という欲望が

渦巻いていた時代は

終わりを告げようと

しているのでは

ないでしょうか。



このような出来事が

日本で起こった

必然性というのは、

日本人が高い精神性を発揮し、

新たな世界を

創造していきなさいという

メッセージなのでは

ないでしょうか?




■何をするか


さあ、ここから何をするか...

これがなかなか難しいですね。


いきなり、小さく身近な話に

なってしまいますが、

まずは、個人として

災害支援の寄付をします。


会社としては、

感動コミックの売上の一部

http://www.kokorozashi.co.jp/kancomi/

そして

ヒロシマピースグッズの売上の一部を

http://www.kokorozashi.co.jp/peace/

義援金として寄付します。


また沖縄教育出版の川畑社長から

「有効に使ってください」

と言っていただいて

お預かりしていた印税分も

合わせて寄付します。



エネルギーの問題も

しっかり考えていかなければ

なりません。


省エネ行動、

分かりやすく言うと

みんなで「我慢」することは

必要不可欠でしょう。



もちろん、我慢ばかりでは

経済は活性化しませんので、

新たなビジネスも

創造していかなければなりません。



すぐにできることよりも

様々な調整が必要で、

時間の掛かることの方が

多いでしょう。


課題や困難が山積みで

あきらめてしまいそうになる

状況もあるでしょう。



でも...

とにかく...


「自分に、自分たちにできること」


を考え、

行動していきましょう。



日本と地球の

未来のためには、

やるしかありません。



■小学校にて


進之助とお風呂に入っていると、

突然

「地震で大変だけど、

 日本は絶対

 乗り越えられるよね」と...。


唐突だったので

びっくりして、

「どうしたの?」

と聞いてみると、


担任の先生から

宮城県の大船渡市に

引越をした友達が

行方不明であることを知らされ、


「みんなで、

 無事を祈りましょう。

 そして、これから

 大変なことが

 あるかもしれないけど、

 力を合わせて

 乗り越えていこうね。

 そうすれば、日本は

 絶対大丈夫だから...」


と伝えられたそうです。



それが、8歳の子どもに

しっかりと響いていました。


先生、

ありがとうございます♪



そして先日、

大船渡の友だちが

無事に避難しているという

嬉しいニュースが

飛び込んできたそうです。



■編集後記


先日の東京出張で

余震を感じ、

微量かもしれませんが

放射性物質が含まれている

可能性のある雨に打たれ、

水道水を飲み、

その水で調理された食事をし、

お風呂に入り、

さらには、野菜や原乳の

出荷制限や摂取制限を

目の当たりにしました。



不安になり、

ストレスを感じました。


被災地では、もっと

厳しい状況にあります。



この事実を忘れないために...、


二度とこのようなことが

起こらないように

するために...、


私自身の記憶を

風化させないように

備忘録として、

残したいと思いました。



子ども達に、

ツケを回すのではなく、

希望ある未来を

バトンタッチ

していきましょう。





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