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    「志通信」メールマガジン                  1999年7月 VOL.15

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■プロ意識

バブル崩壊以降、「一部の限られた職業だけでなくサラリーマン社会においてもプロ意識が必要である」
と盛んに言われるようになりましたが、ここでこの意味について確認したいと思います。
当たり前のことですが、プロ野球やJリーグの選手のことをプロスポーツ選手と呼びますが 、 草野球や高校サッカーの選手はプロとは呼びません。
また「プロ」の逆は「アマチュア」ですから、この違いから考えれば「プロ」とは、 その仕事や行為を通じて金銭的報酬を得ている者と定義できるのではないでしょうか。
つまりプロ野球選手はもちろん、会社に勤めるサラリーマンであっても、給料を貰っている以上 「プロ」であることに変わりはありません。
そして金銭的報酬を得ているのであれば、最低限その報酬に見合った仕事をしなければなりませんし、 報酬を増やそうと思えばそれなりの成果を出さなければならないということです。
この基本的なことを理解できているかどうかによって、プロ意識の程度が分かるのです。


■プロのレベル

プロとは、その仕事を通じて金銭的報酬を得ますが、同じプロ野球選手の中でも年俸や人気に差があるようにそのレベルは一つではありません。
角田識之先生は、プロを「超一流・一流・二流・三流」の4つのレベルに分類されています。

@「超一流」とは、期待以上の成果を出す者であり、"超"高所得を得ることができる。
A「一流」とは、期待通りの成果を出す者であり、そこそこの高所得を得ることができる。
B「二流」とは、期待されても結果の出せない者であり、低所得で甘んじなければならな
  い。
C「三流」とは、全く期待されない者であり、最終的には職を失ってしまう。

プロ野球で言えば、西武の松坂選手や巨人の上原選手、オリックスのイチロー選手、阪神の野村監督は、ファンや周囲の期待以上の成果を出しており、超一流と言えるでしょう。
その他の選手については皆さんそれぞれにご判断いただければと思いますが、 忘れてはならないのは私たちも業界が違うだけであって、これらのプロスポーツ選手と同様に評価されているということです。
上記の判断基準、それも自らの得ている報酬から考えれば、自ずとレベルが分かるはずです。
プロは自分自身を客観視し、常にレベルの向上に努めなければなりません。


■考事縁

考事縁とは、「物事(の本質)を考えるご縁(きっかけ)作り」の意

●今号では、「プロフェッショナル」を取り上げます。
 @それを職業(専門)にしている、 本職の、職業的な
 A専門家、本職(の人)、プロ
※対義語=アマチュア(amateur)
(ザウルスの英和辞典より抜粋)

●先日のプロ野球オールスター戦では、若手選手の活躍が目立ちましたが、 中でもイチロー選手は、攻守共に素晴らしい活躍を見せてくれました。
年齢的には若手の一人ですが、最近は超一流としての風格が備わってきており、 それを実感させてくれたのが試合終了後の談話です。
レポーターからの質問に対して、「ペナントレースはもちろん、オールスター戦であっても、 とにかく力を出しきらないと嫌なんです」とのこと。
全力でファンの期待を超えつづけていくことがイチロー選手の信条であり、 それが素晴らしい結果を生み出すのでしょう。
年齢は私の方が上ですが、超一流として大先輩のイチロー選手を尊敬すると共に、 彼の考言動からしっかりと学んでいきたいと思います。


■編集後記

広島は豪雨によって家屋が損壊したり数十名の死者も発生するなど、大きな被害が発生致しました。
亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。
これまで広島市周辺で雨による災害が発生した記憶はほとんどないのですが、 今回の原因の一つには松枯れや都市開発による山の生態系の変化が上げられるそうです。 最近は熊やたぬき、猿などが山から里や町に下りてきて農作物へ被害を与える事件が増えていますが、 これらも環境の変化を如実に表わしているものと言えるでしょう。

ところで先日、ネットワーク地球村の高木善之さんの講演会に出席しました。
この方は、環境問題を主軸に21世紀の生き方を提唱されており、 これまでも知人から何度か誘われながらも機会に恵まれなかったのですが、この度初めて出席することができました。
そしてこの日の講演は内容・話術共に期待以上のものであり大変感動致しました。
具体的には、ゴミ問題やダイオキシン汚染、紫外線の害等の問題について、 欧州の進んだ事例と日本の現状とを比較しながら分かりやすく話していただいたのですが、 この方の「環境問題その他、いろいろな問題に対する事実を伝え、提案し、共に考え、気付くまで待つ」という活動スタンス、 また「自分が変わり、周りが変わり、世界が変わる」をスローガンに一人一人ができることから行動を起こしていこうという 二つのスタンスは、とても共感できるものでした。
高木さんは確か一日一食で、それも菜食のみ、煙草や酒は一切口にしないという 私から見れば仙人のような生活をされています。
食い意地が張っており、かつ煙草はやめても酒はやめられない私には到底真似できないと思いましたが、 私なりにできることを確実に実践していきたいと思います。

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