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    「志通信」メールマガジン                  1999年10月 VOL.18

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■水やり

「植物が育つのには水が必要であるのと同様に、志も水をやらなければ枯れてしまう」とは林英臣先生に教えて頂いた言葉です。
素晴らしい方との出会いの中で、自らが凡であることや限りなく俗物的であることに情けなくなってしまうことがあります。
またふとした時に、日常の業務に忙殺されてついつい志を忘れそうになっている自分に気付き、自分の想いとはこの程度のものなのかとこれまた情けなくなることがあります。 このような時には「凡である自分がどこまでやれるか挑戦していこう」と気持ちを切り替えるようにしていますが、そうなる前にできるだけ志に水をやる機会を設けなくてはなりません。
私はザウルスという携帯情報端末(電子手帳)を使っておりますが、電源を入れた時に自筆の「志」という文字が出てくるように設定しています。
こうしておくと毎日スケジュールや住所録の確認や入力をする度にこの「志」という文字を目にすることができるのです。
また会社の壁にも大切にしたい言葉や文章をベタベタと貼っています。
レベルの低い話かもしれませんが、凡人はこうやってできるだけ目に触れる機会を増やし、自らの志に水をやることが必要なのではないでしょうか。


■太陽と肥やし

植物が育つためには水だけでなく太陽の光や肥やしが必要ですが、私にとっての太陽の光とは、人に会っていろいろなことを教えていただいたり刺激をいただくことです。
また肥やしとは、本などの書物や勉強会で諸先生や先人の教えから学ぶことです。
特に人とお会いするというのは格別のものであり、昔何かのテレビ番組で日光の届かない箱の中でしおれてしまった植物が、太陽の光を浴びた途端に茎がピンと伸びるような画像を見たことがあるのですが、「人物」と相対している時の私は、傍から見ればまさにこのような状態かも知れません。
肥やしについても、どちらかというと書物よりは人と接する勉強会の方が性に合っているようです。
こんな私ですので、あちこちで迷惑をお掛けしていることをこの場を借りてお詫びを申し上げたいと思います。またこれからも何卒よろしくお願いいたします。
少々横道にそれてしまいましたが、皆様それぞれの志の実現に向けて、皆様それぞれの方法で水を与え肥やしをやる機会を設けていただければと存じます。

※林英臣先生のオフィシャルホームページは、 http://www.orange.ne.jp/~amanari8/ をご覧ください。


■考事縁

考事縁とは、「物事(の本質)を考えるご縁(きっかけ)作り」の意

●今号では、「節目」を取り上げます。
ふし-め【節目】
竹や木材の節のある所。
せつ-もく【節目】
 @草木の節(フシ)と木目(モクメ)。 転じて、物事のくぎりや条理。
 A小分けした一々の箇条。細目。
(広辞苑より抜粋)

●木に木目(年輪)があり、竹に節目があるからこそ強度を保ち高く成長できるのではないでしょうか?
「何周年には、売上○○を達成しよう」をいった目標を掲げて前進される企業は、成長に必要な節目を大切にしていらっしゃるということです。
これは個人においても同様であり、節目を大切にすることは人生を豊かにする秘訣ではないでしょうか。
私自身まだまだ実感はないのですが、あと二ヶ月少々で西暦2000年を迎えることになります。
「2000年」というと、コンピュータの2000年問題を取り上げられることが多いのですが、それ以上に80年という短い人生の中で、こういう歴史的な瞬間に立ち会うチャンスに恵まれたことは大変な幸運ではないでしょうか。
折角のミレニアムです。節目節目を大切にするためにも、残りの2ヵ月で仕事について、また自分自身の人生について少し長いスパンで考えてみたいと考えております。
そしてこれから迎える新しい年を、仕事と人生における大きな飛躍の節目としていきたいと存じます。


■編集後記

皆様は、企業内や家庭内での2000年対策を進めていらっしゃいますでしょうか?
私は基本的には家庭内の危機管理について騒ぎ過ぎるのはどうかとは思いますが、周りを見ておりますと予想以上に関心が薄く、このまま行くと年末ぎりぎりになって様々な問題が一気に噴出してしまうような予感がしております。
現在我が家では、買い物の際に食料品等を少し大目に購入するようにしております。
皆様も少しずつ準備を進められてはいかがでしょうか。

※志通信のバックナンバーをご希望の方や知人への送付を希望される方は、遠慮なくご連絡下さい。
(バックナンバーは、弊社ホームページにも掲載しております)


■志通信第18号・号外

ある経営者の方から、志通信第18号についての感想を頂きました。
素晴らしい内容ですので、皆様にもご紹介させていただきたいと存じます。
またこの場をお借り致しまして、この感想を送っていただいたY社長様に御礼を申し上げます。

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○×の○×と申します。
田原先生 「志の水やり」は今自分の最大課題であり、また田原先生でも同じ悩みがあることが分かり勇気づけられました。
自分の考えをまとめ、また皆さんの知恵をお借りしたくメールしました。私のメールがお役にたつのであればお使い下さい。匿名だと助かります。

「志の原点が強烈でない」「本当はあるのに意識できないのは生き方が甘いからではないか」というコンプレックスがあります。
林先生のお言葉でもうひとつ忘れられないのは「臥薪嘗胆」です。
「国を追われ、親を殺されたうらみも薪の上に寝て、苦い肝を食べねば忘れてしまう。人とはそういうものだ。自分なりの臥薪嘗胆を持とう。」

企業は大変で生存レベルでの経営をこの3年やつて参りました。しかしその中でも日常生活では毎日美味しい物を食べ、羽毛布団に寝ていると、危機感も薄れ(慣れて)てテンションが落ちて参ります。

回りの環境に左右されない原動力こそ「志」なのでしょうね。

この場を借りて自分なりの工夫や決意をのべざせて頂きます。
●「強烈な原点がないから志が持てない。」などと悩むのは他力でありそんな馬鹿な事にこだわるのはやめる。
●「志を成長させる」仮説的な志しか持てなくてもそれはそれでいい。その仮説を実験し検証しまた変えていくのも凡夫たる私の現在の正しいやり方である。その事自体に悩まない。
●「水くれ」(会津地方ではやるをくれといいます)「肥やしと太陽」「臥薪嘗胆」を意識し、自分なりに工夫する。
●角田先生のアドバイスで手帳に気になる言葉を書き込んでいます。
●ノートに志、リーダーシップの項目をつくり書き込んでいます。
長文になり失礼しました。良い反省の機会を頂いた田原先生にお礼申し上げます。

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