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    「志通信」メールマガジン                  1998年6月 VOL.2

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■激励ありがとうございます

志通信創刊号に対しまして、皆様より多数のご意見ご感想と激励を頂戴致しました。 誠にありがとうございました。
お蔭様で多くの気付きを得ることができました。重ねて厚く御礼申し上げます。 中でも「次号を楽しみにしています」とのご感想が多く、嬉しさと共に身の引き締まる思いをしております。
「継続は力なり」。何としても継続していきたいと存じますので、末永きお付き合いをお願いいたします。
ところで、前号の中の「ジャパニーズ・スタンダード」という言葉につきましていくつか質問を頂きましたので、これについて簡単に解説させていただきます。


■ジャパニーズ・スタンダード

昨今の時代変革の中で、「グローバルスタンダード」という言葉が使われる機会が増えています。
これは世界基準とか世界標準という意味ですが、金融ビッグバンが「アメリカンスタンダード」であり、ISOが「ヨーロピアンスタンダード」であるように、欧米諸国の基準なのです。
そこで感じるのは、現在の日本に世界で通用する基準のようなものが有るのだろうかということです。
第二次大戦後のキャッチアップの時代を終え、大構造変革期の中で、日本という国と日本人という国民はその持つべきアイデンティティを模索しているように感じます。
これからの日本は、これまでの西洋的な考え(覇道)とは違う東洋的な思想哲学を基本とするアジアのニューリーダーとなるべく情報を発信し、行動していかなければなりません。
これを実現させるためには、まず経営者が企業経営において世界で通用する(認められ尊敬される)ジャパニーズスタンダードを確立していくことがその第一歩であると考えています。
先月も申しましたが、志ある経営者の方と共にその一翼を担っていくことが、私の使命と考えています。


■萩を訪れて

去る5月30日、山口県萩市で行われた林英臣先生の経世松下村塾講座「幕末志士が学んだこと」に参加してまいりました。
これは松下村塾のある松陰神社境内の講堂をお借りし、当時吉田松陰先生が幽閉中に講義された「講孟箚記(こうもうさっき)」を学ぶものでしたが、熱のこもった講義に松陰先生が乗り移られたような錯覚を覚え、林先生の素晴らしさと共に、時代を変えた起点となった「場」の凄みを感じました。
またこの当時、松陰先生は28才であったとのこと、それに比べ年上にもかかわらず、何ら考えず、何ら行動していない自分に気付き情けなくなりましたが、意を強くする良い機会とさせていただくことができました。素晴らしいご縁に感謝しております。

■考事縁

考事縁とは、「物事(の本質)を考えるご縁(きっかけ)作り」の意

●第2号で取り上げる言葉は、「器」に関するものです。
1. うつわ【器】
 @物を入れおさめるもの。いれもの。転じて、一般に器具。道具。
 A事を担当するに足る才能。器量。 また、人物の大きさ。 「大臣の―をそなえた人」
2. き‐しき【器識】
 @器量と見識。
3. き‐りょう【器量】
 (「器」は材の在る所、「量」は徳のみつる所の意)
 @その地位・役目にふさわしい才能・人柄。 「人の上に立つ―がある」 「―を上げる」
 A才能・力量のすぐれていること。 ものの上手。
 B顔だち。みめ。 また、容姿のすぐれていること。 「十人並みの―」
(広辞苑より抜粋)

●「器量」とは、「器」は材の在る所、「量」は徳のみつる所の意であり、「その地位・役目にふさわしい才能・人柄」や「才能・力量のすぐれていること」であると書いてあります。 よく「企業とは、経営者の器以上に大きくすることはできない」と言われますが、自分自身を振り返りますと、ドキッとしてしまう言葉です。
しかしながら、この世に生を受けた以上、少しずつでもいいですからこの器量を何としても上げていきたいものです。
このような意味を知らないのであればまだしも、知った上で挑戦もしないというのでは「男がすたる」というものです。
また他に「顔立ちや容姿の優れていること」という意味がありますが、ここ最近体重が増え、髪も少なくなってきた私にとっては、この外見的な器量を良くするということはかなり難しく、且つお金の掛かる問題のようです(笑) ビールがおいしい季節ではありますが、家内に指摘されている緩みっぱなしのお腹も、少しは締めていきたいと存じます。


■編集後記

サッカーW杯において、日本チームは健闘したものの決勝リーグへ進むことができず残念な結果となりました。
岡田監督の言われたように、世界の壁はまだまだ厚かったようです。
しかしながら、フランスへ応援にいったサポーターのマナーが、地元の新聞で賞賛されていたことは、フーリガン問題とは正反対の素晴らしいことであり、勝敗は別にして誇らしい喜びを感じました。
また、今回W杯に参加したことによって、改めて「日本」という国を意識する良い機会になったのではないかと感じていますし、個人レベルにおいては、MFの中田やGKの川口など高い評価を得た選手がいたことは、スポーツ界におけるジャパニーズスタンダードの確立の第一歩と言えるのではないでしょうか。
今後の日本選手の活躍に期待したいと思います。
(私、決して右翼ではありませんが、ただあまりにも、国や国民とか、日本らしさや日本人らしさというものが失われてきていることは、大きな問題であると感じています)

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