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    「志通信」メールマガジン                  2001年1月 VOL.25

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■新世紀を迎えて

2001年の新春を迎えることができました。新しい世紀、そして新年あけましておめでとうございます。今世紀(本年)もよろしくお願い申し上げます。
さて、20世紀を振り返りますと、「物」と「金」が中心の、極論すれば私利私欲の時代であったように思います。
そしてそれらを追い求め過ぎた結果、「心」や「精神」といったものが序々に失われ、世紀末にかけて社会構造の歪みが大きく露呈してしまったと言えるのではないでしょうか。
では、これからの日本はどうなっていくのでしょうか?
私が予想するのもおこがましいことですが、このままでは精神的なものはもちろん物質的(経済的)にも荒廃してしまう可能性がかなり高いと思います。
しかしながら、今この時代を生きる私たちは、自分たちと後世のために座して死を待つわけにはいきません。
「気」と「心」の持ちようによって、この流れを変えていかなければならないのです。


■喜びと感動

ではどうすればいいのでしょうか、これからどう変えていけばいいのでしょうか?
ここでご紹介したいのが、「喜び」と「感動」というキーワードです。
私は、この「喜び」と「感動」こそが、精神面と物質面を両立させ、バランスの取れた新たな社会を創造するポイントであると確信しております。
現在の社会は病んでおり、この病気を直すためには治療が必要ですが、そのヒントになるのが「アドラー」という心理学者の言葉です。
確か彼は「心理的に問題のある患者を治すのは難しいことではない。ただ単に『どうすれば周囲の人を喜ばせることができるか』を考えるようにさせればいいのである」と言っています。
心理的な病と現在の日本社会を、同じ尺度で捉えるのは少々無理があると思われるかもしれませんが、私にはどうも共通点があるように思えるのです。
決め付けては失礼かもしれませんが大抵の人は、大抵の場合、相手や周囲のことよりも自分を主体に、自分の都合で考えがちだと思います。
私自身も全くの凡人ですので、ついつい私利私欲に走ってしまいますが、これが蔓延してしまうと社会が病んでしまうのです。
我欲は人間に必要なものであり、全面的に否定する訳ではないのですが、要はバランスが大切だということです。
ところで「どうすれば周囲の人を喜ばせることができるかを考える」この言葉から何を連想されますでしょうか?
私は「子供の振る舞い」が浮かんできます。子供は少し成長すると親や周囲の喜ぶことを懸命に考えます。そしてそれを自分の喜びとします。
純粋な気持ちを持った子供がこのような行動をするということは、これが人間の良い面での本質を表しているのではないかと思うのです。
「相手の立場に立って、相手や周囲が喜ぶことを考える」、この状況を想像してみて下さい。少し明るく、そして楽しくなりませんか?
このような気持ちを持って、仕事に取り組み、また日常生活を送れば、必ず良い因(きっかけ)が良い結果となって表れ、自他共に喜びと感動が生まれてくるでしょう。 そしてその輪が少しずつ社会に広がっていけば、精神面と物質面で絶妙のバランスの取れた新たな社会が創造できるのではないでしょうか今世紀は是非このような新しい社会創りに向けて前進して参りたいと存じます。皆様何卒よろしくお願い致します。


■考事縁

考事縁とは、「物事(の本質)を考えるご縁(きっかけ)作り」の意

●第25号で取り上げるのは、「喜び」と「感動」です。
よろこび【喜び・悦び】
 @ よろこぶこと。また、その気持。
 A 祝いごと。慶事。また、祝いの言葉。
 B 礼を述べること。謝すること。
 C 出産。
かん-どう【感動】
深く物に感じて心を動かすこと。
(広辞苑より抜粋)

●「感動」とは「喜び」の上位に位置するものです。
相田みつおさんの書に「感動とは 感じて動くと 書くんだなあ」というものがありますが、21世紀は積極的に、「感じて動き」ましょう。
そして気負い過ぎることなく、確実に歩を進めましょう。

■編集後記

第24号以降、志通信をお休みしておりまして大変失礼致しました。
「新しい号が届かないんだけど…」、「最近あれ書いてないの?」等、多くの方から叱咤激励をいただきながらも、忙しいことを理由にサボっていたのが実情でして弁解のしようもありません。
これからは季刊にて発行して参ります。よろしくお願い致します。

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