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    「志通信」メールマガジン                  2001年5月 VOL.26

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■メールマガジン配信開始

今号より日本最大のメールマガジンサイトである「まぐまぐ」にて、志通信の配信を開始致します。
一週間程前に申し込みをさせていただいたのですが、既に百数十名の方から申し込みをいただいており、新たなご縁の広がりに感謝すると共に、これまでとは違い、面識のない方にも読んでいただくことに身の引き締まる思いをしております。
これからも宜しくお願い申し上げます。

※ カテゴリは「企業・ビジネス」の中の「経営心得」で登録しております。  ( http://www.mag2.com/ マガジンIDは、0000068132 ) インターネットを利用されている知人の方などに、是非ご紹介ください。


■部下との関わり

新任の管理職の方と話をしておりますと、部下との関わり方について悩んでいらっしゃる方が少なくありません。
これまで人を叱った経験のない方にとって、このハードルを越えていくことは大変なことのようです。
ところで先日、クライアント先の専務さんより、「田原さん、ある方から良い言葉を聞いたのですが…」と教えていただいたのが、『小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり』という言葉です。
日常の中で部下を注意したり、叱ったりしなければ、部下から「優しい上司」と言われるかもしれません。
これが「小善」と勘違いしてしまう原因になっているのだと思いますが、これは実際には善なることではなく、「大悪」に似ています。
というのは、本当に相手のことを思えば、注意し、叱るのが本当の優しさだからです。
「まあいいか」、「言いにくいし…」、「人間関係にヒビが入って、後々やりにくくなっても…」といった理由で、気が付いていてもそのままにしてしまうことが往々にしてあります。
確かに注意しても、相手によって、また状況によっては理解してもらえなかったり、素直に受けとめてもらえないことがあるかもしれません。
実際私も、人間関係がおかしくなったことがありますが、それを恐れていては、表面的な関係だけで終わってしまい、部下はこれでいいのだと勘違いし、結局何のプラスも生まれないのです。
本当に相手のことを思い、相手に気付きを与え、人間として成長してもらおうと思えば、一見非情に思えるようなことも言わなければなりません。これが「大善」なのです。
優しいの「優」とは「人を憂う」と書きます。
人の上に立つ方には、部下のことを本気で考え、部下の為に充分に叱っていただければと存じます。


■厳しく? それとも優しく?

部下指導において、「厳しい方がいい」「いやいや、厳しく指導しても効果がないので、優しく接した方がいいのでは?」等様々な意見が交わされることがあります。
しかしこれは、どちらが正しいとは言えないのではないでしょうか。というのは、状況によってどちらを選択すべきか変わってくるからです。
この答えを教えていただいたのが、イエローハットの創業者で現相談役の鍵山秀三郎先生です。
鍵山先生は、ある講演会での質問に対して「厳しいとか、やさしいとかで決まるのではなく、その相手にとって受け取りやすい言葉であるか、それとも受け取りにくい言葉であるかという問題ではないでしょうか」と答えられました。
「相手の立場で考える」というのは、人間関係の基本ですが、鍵山先生は部下との関わりの中でもしっかりとこのことを貫いておられるのです。
またスポーツの世界で活用されてきた「コーチング」という育成手法が、数年前よりビジネスの世界でも脚光を浴びておりますが、その基本的なルールとして「コーチと選手の関係は、キャッチボールの関係である」というものがあります。
キャッチボールは、ノックではありませんので、相手の取りにくい球を投げ続けていると次第に二人の仲はおかしくなってしまいます。
つまり、相手の受け取りやすい球を投げることが、良き人間関係と信頼を構築する基本だと教えているのです。
確かに素晴らしい考え方を持たれていたり、これまでに大きな業績をあげて来られた方であるにも関わらず、部下を育てることがどうも苦手な方がいらっしゃいます。
このような時に、ボールの投げ方に問題があることも少なくありません。
普段自分がどのようなボールを投げているか。今一度振り返って見られてはいかがでしょうか。


■編集後記

実はこの編集後記を書く数時間前に、自動車事故に遭遇しました。
相手は「止まれ」の標識を無視し、私の車の側面に突っ込んできたのですが、今のところ体の方は大丈夫なものの、2年程前に購入した愛車の無残な姿に少々落ち込んでしまいました。
以前、うちの家内がホイールに傷を付けたときに、ご存知の通り性格の悪い私は嫌味を言ったのですが、友人の奥さんが車をぶつけた時に、その友人が「形あるものはいつか壊れるんだから、しようがないよ」と言っていたのを聞いて自分との器の違いに気付かされたことがあります。
今は正直言って腹立たしい気持ちなのですが、自分の不注意で相手に迷惑を掛ける事もありますので、今回の事故を自分の心をコントロールし、鍛えていくための試練として捉えたいと思います。

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