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    「志通信」メールマガジン                  2002年1月 VOL.29

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■賀正

新年あけましておめでとうございます。
昨年を振り返りますと、仕事においてはもちろんのこと、父の死去に際しまし て皆様には大変お世話様になりました。厚く御礼申し上げます。
さて新年を迎え、例年にも増して「今年一年頑張るぞー!!」という気力に満ち 溢れております。本年も元気良く歩んでまいります。ご支援とご指導を 賜りますようお願い申し上げます。


■グッドコミュニケーション

昨年を振り返りますと、日本においてもまた世界においても予想のできない ことが続発したまさに激動の一年でした。
そして様々な問題が複雑に絡み合い混迷を極めた一年であったとも言う事が できると思います。
詳しくは様々なメディアで取り上げられておりますので、ここでは割愛させて いただきますが、今年は更に厳しさが増し、勝ち組と負け組、消滅組という 三極化が進んでいくことは間違いないでしょう。

では勝ち組になるためのポイントとは何でしょうか? 一つ言えることは、 これまでの量的拡大の時代は終わろうとしており、質的向上の時代がやって くるということです。
そのような状況の中で、全ての業種業態に当てはまるとは言えないかも 知れませんが、間違いなくキーワードの一つと言えるのが、 「グッドコミュニケーション」です。(以下GCと略します)

GCとは、日常の中で「ちょっといいこと」や「良い気分」、 「思いがけない喜び」といった素敵な関係を創り出すということです。 今の時代に受け入れられている商品やサービス、また業績の好調な企業を 見ると分かりやすいのですが、i-mode等の携帯電話は、便利さだけで 普及したのではありませんし、コーヒーのスターバックスもおいしいだけ ではありません。ユニクロもそれなりの商品を安く提供しているからだけ ではなく、その商品を使うことによって、また所有することによって、 またその場を利用することによって等、何らかの形で「GC」の創造に 関連しているのです。

もっと身近な話で言えば、飲食店が顕著な例になるのですが、 昔と比較するとどのお店も結構美味しく、「味」の面では差がなくなって きていますし、お店の造りもきれいになっています。
にも関わらず、忘年会シーズンという繁忙期であってもお客様の入る店と そうではない店との明暗が分かれてしまうのですが、
その分岐点が「GC」なのです。
繰り返すようですが、これはサービス業だけでなく製造業等他の業界に おいても言えることであり、GCに関連するビジネスを提供している企業が 成長しているのです。

「GCで本当に勝ち組になることができるのか」、「それだけでは不充分 ではないか」と言われるかもしれません。
その通りです。GCはあくまでもポイントの一つに過ぎませんので、 コアコンピタンス(核となる強み=他との差別化要因)が必要であることは、 ご承知のことと思います。
しかしながら現実問題として、コアコンピタンスで優位に立つということは 至難の技ですが、GCとは、誰にでもどこの会社でも肩肘張らずに取り組み 可能なものなのです。
そしてGC=心(気持ち)の積み重ねによって差がついてくるのがこれからの 時代の特徴ではないでしょうか。
これまでGCに取り組みながらも、うまく行っていないケースがありますが、 こういう場合はえてして形式やツールにこだわり過ぎてしまい、心や気持ちが 伝わっていないのです。

さらにGCの延長線上では、もう一段階高いレベルの「エモーショナル (感動的な)コミュニケーション」が必要になってきます。
(以下ECと略します)
ただ、「感動する出来事」を日常的に創造するというのではハードルが高く なってしまいます。したがって、日常ではGCというヒットを量産し、 チャンスのある時にはECというホームランを狙うのです。
このような「GC」を継続的に提供していくためには、またそれを磨き上げて いくには、そのベースとなる「社内におけるGC」が欠かせません。
そのベースがあってこそ「お客様とのGC」、「お客様同士のGC」、 「取引先等とのGC」、といった他者とのGCが創造されるのです。
GCの基本は、「挨拶、笑顔、相手を思いやる心」です。自社においてGCを 育む土壌があるかどうか、検証してみてください。
皆様が個性を活かしたオンリーワンのGCを創造されることを祈念いたして おります。

弊社では、今年「GC」をテーマとするサイトを立ち上げてまいります。
まだ構想段階であり、具体的な内容はこれから詰めてまいりますが、 定年退職後のシニアの方と若い方とのコミュニティを創造し、 GCの輪を広げることによって良き社会創りの一翼を担いたいと考えておりま す。
いろいろなご意見とご指導をいただきながら進めて行きたいと考えており ますので何卒よろしくお願い致します。


■掃除に学ぶ

昨年の11月と12月に「日本を美しくする会=広島掃除に学ぶ会」に 参加させていただきました。
(普通は経営者が参加して社員を誘うパターンが多いそうですが、  弊社はご期待通り逆のパターンでした…笑)
ご存知の方も多いと思いますが、自動車用品販売のイエローハット相談役 である鍵山秀三郎先生が始められたこの会では、休日に先生や生徒さん達と 一緒に学校を清掃しています。
(全国組織ですが、広島は井辻食産の井辻社長が会長を務められており、  広島の掃除人として有名なマルコシの木原社長も参加されています。  いつもお世話頂きありがとうございます。)
トイレ(便器)は、素手を使って掃除をするとのことでしたので、 最初は正直言って抵抗を感じましたが、掃除が終わったときはとても 清々しい気持ちになりましたし、参加された皆さんが本当に「いい顔」を されているのにびっくりいたしました。
ビジネスとは一味違った「GC」を味わうことができ感動しました。
来年もできるだけ参加させていただきたいと考えておりますが、 皆さんも是非一度参加してみてください。
(参加希望の方には資料を送らせていただきますので  遠慮なくご連絡下さいませ)

以下の文章は、「広島掃除に学ぶ会」で配布されている資料からの抜粋 です。

◎実践した人だけが知っている!
 トイレ掃除をすれば、臨時収入が舞い込み
 自分のことが好きになるという話。

あるタレントが、以前、テレビでこう言っていました。
自分はくだらない番組をやっても視聴率が上がる。
自分では面白いと思わないのに小説を書くと売れる。
絵を描いてもいい絵だって評価されて美術館だとかに収蔵されたりする。
映画も自分の楽しみの一つとして創っていたら入賞してしまったり、 グランプリで選ばれたりする。

自分としては好き勝手にやってるだけで、人よりも才能があるとは思えない。 でも何をやっても全部評価されてしまう。
「おかしい」
良く考えてみても、自分の才能でそれらをやれるわけがない。
ただ、心当たりは、たった一つだけ、ある。
それは、若いころに師匠に「トイレをきれいに掃除しろ」と言われてから 三十年以上ずーっとトイレ掃除をやり続けてきた。
ロケに行ったときなどは、公園のトイレがグチャグチャでも自分が使った 跡は必ずきれいにする。
ときには、隣のトイレまできれいにして出てくることもある もちろん掃除道具を持って歩いているわけではないので、 トイレットペーパーを使ってとか、あるいはトイレットパーパーがない トイレでは、素手でもやる、とのこと。
そういうのを三十年以上ずーっとやり続けてきた。

いまのような話を、テレビでたった一度しゃべってた人がいるんです。
その人の名は、北野たけし(ビートたけし)。
そこにだけ思い当たるふしがあるんだそうです。
で、彼は今もトイレ掃除をやり続けてるそうです。
「自分は才能があるとは思わないのに、なぜかもてはやされる。
何をやっても、それが評価を受けるのは、もしかしてトイレ掃除のせい かもしれない」と言っていた。
今の北野たけしの活躍を見れば、これはすごい話でしょう。
なぜそうなのかはわかりませんけど、やっぱりトイレ掃除には、 すごい力があるようですね。

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