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    「志通信」メールマガジン                  1998年7月 VOL.3

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■暑中お見舞い申し上げます

広島は長梅雨に加え、合間の晴れた日はとても蒸し暑く、元気が取り柄の私もさすがに夏バテしてしまいそうです。
何をするにも、まずは健康第一。皆様も体調を崩されないようご留意いただければと存じます。
今号では、暑い夏を吹き飛ばす「熱いお話」をお伝えします。


■本気ですか?

ある会社での研修時のこと、一名の受講態度の良くない(やる気の感じられない)社員さんを注意しようと思っていた矢先、一緒に参加されていたその会社の社長が突然その社員のところへ詰め寄り、胸ぐらを掴んで「俺は本気でみんなと夢を実現したいんだー。そのためにこの研修をお願いしているのに、その態度は何だ。そんな態度をするくらいなら帰ってしまえ。バカヤロー。」と最初は大声で怒鳴りながら、そして最後には泣きながら訴えられました。
私は常々、クライアント先の社長の立場で取り組むことを心掛けていたつもりでしたが、正直言ってこの時はこの社長に気持ちで負けていたように思います。
経営者やリーダーにはそれぞれ個性がありますので、全ての方がこの社長のような行動をすることが望ましいとは思いません。
しかしながら、行動は別として必要なことは「どこまで本気で取り組んでいるか」ということではないでしょうか?
この研修の後にこの会社の幹部と一般社員を交えた数人の方と話をしていたのですが「うちの会社っていいでしょう」、「うちの社長のあんなところが好きなんです」と口々に 自慢されていました。
この日、受講者全員にこの社長の「本気の姿勢」が焼き付いていたことは言うまでもありませんし、このようなことの積み重ねによって「本気の想い」が多くの社員さんに飛び火しているのです。
ところで皆さんは、「どこまで本気ですか?」と質問された時に、どうお答えになりますでしょうか?
私は決して本気でない訳ではありませんが、恥ずかしながら「力を余すことなく100%本気で取り組んでいます」と言い切る自信は有りません。
経営コンサルタントの仕事をしていながら情けないことですが、ついつい自分に対する甘さが出てしまうことがあるのです。
失礼かもしれませんが、私と同様の方も多いと思います。
しかし今の時代、経営者やリーダーが最大限本気で取り組むことなくして会社の変革はありえません。
いくら口で良いことを言っていても、自らが本気で燃え、周りをも燃えさせることができなければ、本当の意味で伝えたことにはならないのです。
そしてこの本気の源とは、「なんとしても自分はこれを実現したい」という想いであり、これが全ての原点となることを私自身今一度肝に命じたいと存じます。


■考事縁

考事縁とは、「物事(の本質)を考えるご縁(きっかけ)作り」の意

●第3号で取り上げる言葉は、「使命」に関するものです。
1. し-めい【使命】
 @使いとして命ぜられた用向き。 使いの役目。「―を果す」
A使者。
B自分に課せられた任務。天職。 「孤児の救済を―とする」
2. しめい‐かん【使命感】
@与えられた任務をやりとげようとする責 任感。「―が強い」
(広辞苑より抜粋)

●日常において「使命や使命感」という言葉は、上記のような解釈で使われることが多いと思います。
しかしながら、実はもっと重みのある言葉なのではないでしょうか?
「使命」とは、その言葉通り読めば「命を使うこと」という意味になりますし、言い換えれば「命を懸けて取り組むに値する志」を表わすものではないでしょうか?
幕末の志士を取り上げた書物を読むと、天下国家のために自らの命を投げ出して事にあたっており、まさに使命感溢れる言動には感服するばかりです。
以前感性論哲学の芳村思風先生より、「この命何の為に使うか」というお言葉を頂いた時しびれてしまった私ですが、皆様はこの天より授かった大切な命をどうお使いになりますでしょうか?


■編集後記

こう暑い日が続きますと、ビールも一本のつもりがもう一本とついつい飲み過ぎてしまいます。
考えてみますと年々ビールの量が増えており、恐ろしいものでそれがウエストのサイズに着実に比例してきています。
そのため今年は全ての夏物スーツのウエストを直しに出す羽目になりましたが、ある店員さんに「これ以上はウエストを出せませんよ」と釘を刺されてしまいました。
今着ているスーツがすべて合わなくなったのではたまりませんので、それから最低でも週に一度は入浴前に一時間程度散歩をするようにしました。
散歩して玉のような汗をかくと、「運動した」という気になるのはいいことなのですが、懲りない私のこと、風呂上がりの一杯がたまらないのです。
こんなことでは、数年前の体型に戻ることはいつのことやら...
ところで、なぜこんな話をするかと申しますと、散歩について公言すると、「その後どうですか?」と言われるのでサボるわけにいかなくなるからです。
最近の私は公言することによって、自虐的な?生活を楽しんでいます(笑)

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