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    「志通信」メールマガジン                  2002年12月 VOL.32

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■祝!上場

今年の8月、弊社のクライアントである株式会社システムプロ様がナスダックジャパン(現ヘラクレス)に上場されました。
この会社は約6年に渡りお手伝いさせていただいておりますが、当初約30名であった社員数は、現在200名を越え、素晴らしい成長を遂げられております。
バブル崩壊の時には倒産の危機に直面し、約10年の歳月で上場を実現するまでには、社長をはじめとする経営幹部、そして社員の皆様の大変なご苦労がありました。
この機会にこれまでの成長要因について、ご紹介させていただきたいと思います。


■プライド

上場記念パーティーでもスピーチさせていただいたのですが、6年前、毎月の幹部会議に参加するようになった時の話をご紹介したいと思います。

当時、会議は第三土曜日の朝9時から開催しておりまして、準備の為に早めに伺ったところ、そこには急ぎの仕事や会議の資料作りで朝まで仕事をされ、ソファや会社の床で眠られている幹部の方の姿がありました。
私の気配を察して次々に起きてこられ、「おはようございます」と挨拶をされるのですが、疲れていながらも、どことなく元気の感じられる爽やかな挨拶に驚きを感じました。
その後お付き合いが深くなって分かったことは、この会社では人から言われて「やらされ仕事」をしているのではなく、社会人としてのプライドを持って自発的に働く社風が確立されつつあったということです。
これは創業者である逸見愛親社長の原点とも言えるものであり、これが脈々と受け継がれてプロ意識が醸成され、それを当然とする組織が構築されていきました。


■徹底する

少し違う観点から検証しますと、この会社の一番の長所は、トップを含む幹部の方が、「素直な気持ちで」、「基本に忠実に」、「苦労をいとわず」取り組まれる点ではないかと思います。

これらは当たり前のことではありますが、「素直でないために他者の言うことを受け入れず、結局やり方が変わらない」、「自分の責任とは考えず、すぐに他者のせいにしてしまう」、「小手先のテクニックに走る」、「口先ばかりで何もしない」といったケースが少なくない中、凡事を徹底することの重要性について身を持って示されています。
例えば6年前、最初に着手した経営理念の策定業務では、理念がお題目や絵に書いた餅に終わってしまうことのないよう、何度も何度も繰り返し修正を重ね、トップの熱い気持ちと魂を込めて作成されました。
次に進めたのは理念を実現するための経営計画の策定でした。
戦略と戦術を検討した訳ですが、幹部が合宿し、朝明るくなるまでとことん話し合い決定しました。そして一旦決めたことは必ず実行するよう徹底しました。
もちろんうまくいかないことはたくさんありましたし、環境が変化したために「朝令暮改」をせざるを得ないようなケースもありましたが、何にせよ少々乱暴であっても必ずやり遂げることによって、そのプロセスから得たものや失敗から学んだことは少なくありませんでした。

「なんだそんなことか、理念と経営計画ならうちにもあるし、それに基づいてやっているよ」と言われるかもしれませんが、「結果が出ていない」、「目標を達成できていない」、「会社が変わっていない」とすれば、その徹底度が大きく違うのです。特にシステムプロ様の場合、「顧客満足」を追求することによって、お客様の喜びと感動が生まれ、それが社員の更なるモチベーション向上に繋がるという善循環を生み出し、成長を大きく加速させました。


■感謝

上場記念パーティーのメインテーマは、「感謝」でした。
逸見社長のスピーチもこれまでの感謝の気持ちを切々と述べられ、驕りや浮き足だった様子は全く見られませんでした。
現在の株価は市況の低迷もあり今一つという状態ではありますが、真摯で謙虚な姿勢から更なる成長を予感することができました。
益々のご発展をお祈りいたしております。


■祝!誕生

私事ですが、今年の10月に長男が誕生しました。
名前は田原進之助(たはら しんのすけ)と申します。
親子共々ご指導の程、よろしくお願い致します。

私は結婚が遅い方でしたし、もうすぐ結婚6周年を迎えようとしておりまして、子供の件では周囲に心配を掛けてしまいましたが、その分格別な喜びを享受することができました。
出産時は丁度病院にいたのですが、難産でしたので、心配しながら待合室のソファーで待つことになりました。(待ち時間は本当に長く感じました…)そのこともあって「オギャー」という声が聞こえ、初めての対面をした時は、この上なく感動しましたし、この時に孫の誕生を喜ぶ私の母の姿を見ながら、自分が誕生した時にもこのように喜んでくれたのだろうなと想像することが出来ました。 「親の心子知らず」と言われますし、「子供を持つまで親の気持ちは分からない」とも言われておりますが、まだ生後数ヶ月しか経過していない段階でさえ、確かにこれまでは分かったつもりであったことを実感しております。
特にこの度感じたのが、「人が生きる」ということは、親だけでなく、その他の家族や親族、友人や知人、会社の上司や同僚などいろいろな人に期待され、激励されているということ、そして当人は普段そのことを余りにも意識していないということです。
「命を授かる」とは、周囲に生かされるだけでなく、周囲から期待され、激励をいただくことであり、「生きていく」とはその期待に応え、人生において「自分なりの何か」を残していくことであると思います。
子供の誕生によって、これまでとは一味違ったものが見えてきたような気がしております。


■編集後記

もうすぐ今年も終わりを迎えようとしております。
月並みですが、本年のご厚情に感謝いたしますと共に、良き年を迎えられますようお祈りいたしております。

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