■■■□□□==================================================

    「志通信」メールマガジン       2004.9 VOL.41

==================================================☆☆☆☆☆♪

■噂の「バグジー」

先日、独自の経営スタイルで全国的に注目されている
北九州市小倉エリアの美容室「バグジー」さんを見学してきました。
徹底した社員満足(優しさ&愛)によって、素晴らしい社風創りと好業績を実現し、
現在自動車メーカーを始めとする大手企業からの講演依頼が殺到している
久保華図八社長の熱いお話を伺う事ができ、大感激&大感謝です!

とても刺激的で内容の濃いお話でしたので、文章でその全てを伝えることは
できませんが、特に印象に残ったお話を綴らせていただきます。


■ターニングポイント

久保社長は、以前は「勝てば官軍!儲けて金持ちになるんだ。」
という売上至上主義を貫いておられたそうです。
(当時は超高級外車を乗り回し、毎月50万円以上が洋服代に
 消えていたとのこと…)

しかしながら、今から約7年前、新規出店を目前に控えた大事な時期に、
数名の幹部が突然部下と共にやめてしまうという「クーデター」が
起こってしまいます。
この時には倒産の危機に陥り、自殺も考え、仕事を終えると店のスタッフと
酒を飲みながら、「これまで育ててやったのに…」と愚痴ばかり
こぼしていたそうです。

ちょうどその頃、竹内お上人の講演を聞く機会があり、
「社員が辞めるのは、経営者の問題である」という話に目からうろこが落ち、
それからは何があろうと、とにかく「自分が悪かった」と言うように
変えてみたそうです。
すると数名のスタッフが「社長、これから一緒に良い会社を創りましょう」
と奮起するようになり、自らが発した言葉の威力に驚かれたとのこと。

久保社長は、「自分がこの言葉を口にした手前、引っ込みが付かなくなっただけ
なんですけどね」と謙遜されていましたが、その後の「利よりも信を選ぶ」、
そして「投げたものは返って来る」という2つの信念に基づいた経営によって、
バグジーは大きな変貌を遂げていくのです


■バグジー流社員満足(ES)

7年前までのバグジーは、
「顧客満足」→「会社繁栄」→「社員満足」→「社会貢献」
という優先順位になっていたそうですが、現在は、
「社員満足」→「顧客満足」→「会社繁栄」→「社会貢献」と変わっています。
久保社長は、「社員満足なくして、本当のCSはありえない」と明言され、
ESの判断基準を「相手が自分の兄弟姉妹だったらどうするか」とされているのです。

長期的な視野に立って、「人が育つ会社創り」と「活き活きと働ける会社創り」
を推進するために、感謝や敬愛をテーマとし、人間力(=心)を育成する
「心の勉強会」を実施されており、時には全員が涙する場面もあるそうです。 
(この勉強会の題材となる書籍やビデオは、久保社長ご自身が時間と労力を掛けて
 準備されています。)

ミーティングでは、お客様に対して自分達ができることを皆で考え、
売上や利益といった数字の話は一切しないそうですし、
朝礼では人に優しくなれる話や文章を共有し、
終礼ではその日のファインプレーを披露し合うそうです。
(家に帰って飲むビールがまずくならないように工夫されているそうです)

また、バグジーのスタッフは現在約100名ですが、久保社長は毎月第3日曜日以外の
毎日、2名の社員と共に夕食を取られており(肝臓は丈夫だそうです…)、
社員の誕生日には自筆で便箋にびっしりと綴ったメッセージを渡されています。
このような様々な形での濃厚なコミュニケーションを通じて、社員のことを知り、
適切なアドバイスをするよう心掛けておられるのです。

そんなこともあって、社長の息子さんが病を患い、腎臓の移植をしなければ
ならなくなった時には、スタッフの約半数が「私の腎臓を使ってください」と
適合検査を受けられたそうです。(すごいですね…)


■バグジー流リーダー論

久保社長のメッセージを拝見すると、バグジーのリーダーには、
「観光バスの運転手」であることが求められています。
これは、バスの乗客(=スタッフ)に安全を提供し、なおかつ素敵な景色と時間を
楽しんでもらう役割があるという意味です。
乗客の中には、小さなお子さんやお年寄りの方もいらっしゃいますので、
このような弱者には優しさと愛情を持って接すること、また運転手さんは、
乗客と同じように眠ったり、お酒を飲んだりするわけにはいきませんが、
乗客の喜ぶ顔を見ることが好きで、それに意義を感じることのできる人であること、
さらに周囲から「私もあの運転手さんのようにみんなのお役に立ちたい」
と思われる存在であること、そのためには「自分から光ること」が第一歩であると
書かれています。

この話を聞くと、何だか元気が出てきませんか? 
バグジーの魅力は、まだまだこんなものではありません。
誌面の関係で続きは次号でご紹介しますのでお楽しみに。


■編集後記

高速道路での移動中に車の調子が悪くなったので、ディーラーさんで
見てもらったのですが、何と修理代の見積もりは50数万円…(げっ)。

という訳で、来年予定していたプリウス購入を前倒しすることになりました。
10月中には納車になりますので、ハイブリッドカーのインプレッションを
楽しみにしておいてください。


★(号外)親バカ進之助通信vol.7

進之助には、おしりと手の平に蒙古判(もうこはん)があります。
本人が、手の平の蒙古判を見ながら「何だろう?」と気にしているようなので、
うちの家内が「蒙古判よ」と言うと、「まんま」とつぶやいていたそうです。
そうなんです。進之助には「もうご飯よ」と聞こえていたようです…


------------------------------------------------------------------------
■登録/解除の方法/バックナンバー
http://www.kokorozashi.co.jp/
「志通信」メールマガジンは、上記URLよりいつでも登録/解除可能です。
========================================================================
○「志通信」メールマガジン (不定期)
発行責任者 :田原 実 tahara@kokorozashi.co.jp
発行システム:このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
を利用して発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000068132)
【「志通信」の複製、転載については事前に連絡をお願いいたします。】
========================================================================