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    「志通信」メールマガジン       2005.1 VOL.45

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■謹賀新年

あけましておめでとうございます。
昨年もたくさんの出会いをいただき、たくさんの気付きを得ることができました。
本当にありがとうございます。
本年も新たな出会いにワクワク♪
皆様にとって、今年も良い一年となりますことを祈念致しております。


■経営サポート

弊社では、昨年から「経営コンサルティング」ではなく、敢えて『経営サポート』
という言葉を使うようにしています。
というのは、一般的な経営コンサルタントの先生の「高い知性と人格」、
「偉い先生」、「リストラ=首切り屋」といったイメージと、
田原の「低い…」、「共に悩み行動するパートナー」、「首を切るよりも、
長所を活かす」というスタンスにギャップがあること、
そしてクライアントが主役で、私たちはあくまでも黒子であること、
つまりクライアントの経営者やスタッフの保有される潜在的なパワーの発揮を
サポートすることが私たちの使命であると考えているからです。


■愛と志の経営(愛)

昨年後半から「愛と志の経営」を提唱するようになりました。
「ビジネスに愛を!」なんて言うと、時に「ビジネスとは戦争でしょう。
『愛』だなんて甘いことを言っていて、この厳しい戦争に勝つことができる
んですか?」といったご意見を頂戴することがあります。

また「愛は利益を生まないでしょう」と言われることもあります。
確かにキリスト教的な無償の愛であればそうかもしれませんが、
私はあくまでもビジネスを前提に愛を語っています。
「その顔で愛ですか?」これを言われるとグウの音も出ません。(笑)

冗談はさておき、例えば3つのレストランがあるとします。

味と価格が同等だとして、
「A」はサービスが悪いお店、
「B」は平均的なサービスを提供するお店、
「C」はお客様を家族や旧知の友人のように大切にしてくれて、
   口コミでお客様が増えているようなお店

だったとしたら、あなたはどのお店を選択しますでしょうか?

またあなたがレストランで働きたいと考えているとします。

給料が同等だったとして、
「A」はスタッフをこき使うだけのお店、
「B」はスタッフをある程度大切にするお店、
「C」は「お店のスタッフこそ最大の財産」と考えて家族や
  旧知の友人のように大切にしており、しっかりとした教育を行っている

としたならば、どのお店で働きたいと思われるでしょうか?

「A」は愛の無いお店ですから問題外です。スタッフの定着率は悪く、
お客様はどんどん減り、業績はみるみる落ち込んでいくでしょう。

「B」はどうでしょうか? 愛が無いわけではないのですが、充分とは言えません。
良いスタッフはより良い職場を見つけると辞めていきますし、
お客様は「C」のようなお店に奪われてじわじわ減っていくでしょう。

「C」はどうでしょう? スタッフはお客様に喜び感動していただこうとあれこれ
創意工夫しています。なにしろ仕事を楽しんでいるので表情が輝いています。
お客様もそんなスタッフのファンですし、お店での食事を楽しむことができて
「また来たいな」と思っていますから、益々繁盛していくでしょう。

当然のことですが、私たちは「C」のような会社創りのお手伝いをしたいと
考えています。(どこかのレストランの頭文字と一緒ですね♪)
それには、従業員満足と顧客満足を高めていくことが必要不可欠ですが、
愛をベースとする「グッドコミュニケーション」がこれらを創造していくのです。

また従業員に対しては、優しさだけでなく厳しさも必要ですが、「A」の会社で
厳しくしたらほとんどが辞めてしまうかもしれません。でも「C」の会社であれば、
しっかりと受け止めて自分の成長の糧にしてくれるでしょう。

企業の最大の財産は人です。
「個々が明るく楽しく仕事している」、
「互いに協力し、励まし合い、刺激し合う」、
「お客様と素敵な関係を創造する」
このような企業文化・風土を創造するってワクワクしますね。

「いやー、うちの会社は儲かっていないからそんな余裕はないんですよ。」
と言われる方がありますが、これは逆です。
しっかりと儲ける為にやらなければならないことなのです。

弊社では「愛とは、相手と限りなく近付いていくことである。」と定義していますが、
もっと簡単に言えば、愛とは相手を思いやり、大切にすることです。
つまりこの意味において「愛は無償なんです!」。


■愛と志の経営(志)

企業に必要なものがもう一つあります。それが、「志」です。
志とは、「目標」とか「高い目標」といった意味で使われることが多いのですが、
弊社では、その意味合いも含めて
「志とは、縁ある方々と共に、新たな価値と感動を創造したいという熱い想いのこと」
と定義し、この想いの実現に向けて考え行動することが、
自らの無限の可能性への挑戦となると考えています。

愛や志には、次元と範囲があります。
それは一般的に言うと「自分」→「家族」→「友人知人」→「会社・パートナー」→
「お客様」→「社会」→「地球」→「宇宙」という順に広がっていきます。

例えば、人間は生まれて当分は自分のことさえできず、わがままに泣くばかりで
親の世話になりっぱなしですが、次第に親のお手伝いをするようになり
それに喜びを感じるようになります。
これは、「相手から受け取る喜び」の段階から「相手に与える喜び」の段階へと
成長しているのです。

社会人となると、最初は仕事を覚えることで精一杯ですが、余裕ができると周囲の
手伝いをするようになり、更にお客様に喜んでいただく仕事がしたいという風に
変化していきます。
経営者の方も、自社のことだけでなく、社会貢献や環境問題に取り組んで
おられる方が少なくありません。

愛と志とは、意識する対象を拡大し、そことの接点を持ち、その接点をより太く、
より強固にしていくものなのです。
この広さと深さがその人の器であると言えるでしょう。
一度きりの人生。折角ですから器を大きくしていきたいですね。


■「C2S」

従業員満足はES、顧客満足はCSと訳されます。
このESとは「Employee Satisfaction」の略ですが、
「Employee」とは従業員だけでなく被雇用者という意味もあります。
私は、経営者と従業員の関係は、雇用者と被雇用者ではなく、立場は違えども志を共有
するパートナーであると考えていますので、この言葉に少々違和感を感じていました。

先日愛と感動のレストラン「カシータ」でご一緒させていただいた某ベンチャー企業の
仲野取締役さまとこの話題で盛り上がりまして、
「田原さん、私もESという言葉に抵抗を感じていました。ディズニーで言うところの
キャスト(cast)のC、そして同志という意味のカムラッド(comrade)のCで、
CS&CS(CS^2)なんてどうでしょうか」というアイデアをいただきました。
仲野さーん、ありがとうございます。
(ちなみにディズニーではお客様をゲスト、従業員をキャストと呼んでいます。)

そこでもう一ひねり。大阪のCSな美容室であるウキウキクラブさんが、
略して「U2C」とされているので、「C2S」とさせていただきたいと思います。
この言葉、よかったら皆さんも使ってくださいね。


■編集後記

今年は人生の折り返し地点を迎えます。(時が経つのは早過ぎる…)
「もう半分…」ではなく、「まだ半分残っている」という前向きな気持ちで、
充実した後半戦を戦うことを誓います。


☆お願い事です。

今年は、志通信の読者を増やしていきたいと考えています。
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お知り合いの方にご紹介いただけませんでしょうか。よろしくお願い致します。

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