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    「志通信」メールマガジン                  1998年9月 VOL.5

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■実力

知り合いの若手経営者の方と雑談していた時の話なのですが、この方が結婚されて数年たった頃、思うように仕事が進まない時期があったそうです。
そんなある日、奥さんに「日々一生懸命働いても、自分や家族のためというより、従業員のために働いているような感じだなあ」と、愚痴っぽく話をすると、その奥さんは「あなたは、人のために働くという素晴らしい仕事をしているのね」と明るく返事をされたそうです。
無意識に「あなたもいろいろと大変なのね」と同情されることを予想していたのに、このような返事が返ってきてびっくりしたそうで、「うちの家内は普通の家庭で育ち、社会経験も少ないから、それまで仕事や経営のことを話しても分からないと高を括っていたけれども、私よりも数段上の職業観を持っていてびっくりしたんですよ」とのことでした。
それ以来、家庭内で仕事に限らず、いろいろな話題について話をするようになったそうです。 この話について、皆さんはどう思われますでしょうか?
私はまず一番に「この奥さん本当にいいことを言うなあ。こんな事を言われると男は頑張るよなあ。」と思いました。
そして、それに加えて奥さん同様その経営者の方も素晴らしいと思うのです。
なぜなら、この方が日々それなりの言動をされていたからこそ、こういう返事が返ってきたのではないかと思うのです。
「男の実力」とは、職場など外の社会ではなく、社会的な地位や権力の関係ない家庭でこそ、その真価が問われるという説があるそうですが、大筋としては当たっているように思います。 そしてこのことは、「男」と「家庭」の関係だけでなく、「経営者や部門長」と「組織」の関係にも当てはまるのではないでしょうか。
日常のやりとりの中で、部下からどのような返答があるかということについては、無論その部下の資質による所も多いと思いますが、それだけではなく毎日指示命令を仰いでいる上司の影響も多分にあるのではないでしょうか。
また、例えそうは思えない環境にあるとしても、このような考え方をすることによって、周りとより良好な関係を築くことができるのではないでしょうか。
日常の何気ないやりとりが、実は自分の実力を冷静に判断する指標となるのかもしれません。 私が家内に同じような話をした時や、うちの社員との何気ないやり取りの中で、どのような反応が返ってくるのでしょうか...


■考事縁

考事縁とは、「物事(の本質)を考えるご縁(きっかけ)作り」の意

●第5号で取り上げる言葉は、「実力」に関するものです。
1.じつ‐りょく【実力】
 @実際の力量。ほんとうの力量。「―発揮」
 A武力。腕力。
(広辞苑より抜粋)

●実力とは、「実際の、ほんとうの力量」の意、とされていますが、顕在化している力量を言うのか、それとも潜在的な力量も含めるのか、言い換えれば自分自身の実力をどう考えているか(極端に言うと、あると考えるか、もしくはないと考えるかということです)によって、生ずる結果には大きな違いが生まれるように思います。
私は少しずつではありますが、自分自身の成長を実感していますし、時に、数年前の自分では考えられないような結果が生まれることもあります。
自分なりにその理由を考えてみますと、勿論色々な方に助けていただいていることが一番の理由ですが、元来お調子者の私は、「やればできる」つまり自分には潜在的な力が備わっているという大きな錯覚が、プラスに作用しているように感じます。
他に迷惑を掛けることが無ければ(私は気付いていないだけで、多大な迷惑を掛けているかもしれませんが...ここは許して頂きましょう)、少々錯覚するくらいのことは許されることであると思います。
私はこれからもこの大きな錯覚を財産に、更なる「実力アップ」を図っていきたいと思います(笑)。


◇お知らせ その1

前号より、紙資源節約のため、パソコンから直接のFAXと電子メールでの配信を行っています。
電子メールに関しては、字体の制限もあり試験段階ですが、配信方法変更のご希望がございましたら、ご連絡頂ければ幸いです。


◇お知らせ その2

イベントのお知らせがあります。
来月10/31から11/1にかけて、日本三景宮島に近い研修会場において、
『日本はタイタニック号か?それとも...? すべての答えは「今」にある』
と題した「21世紀のキーパーソン"100"の集い」(簡単にご説明しますと、次代を担う、もしくは担いたいと考えている志士の集まりです)が開催されます。
ベストセラーとなった「日本はどこまで喰われ続けるのか」の著者であり、国際金融アナリストの増田俊男先生をメイン講師に、志通信でもご紹介した林英臣先生、「地球ユートピア構想」を提唱されている小松昭夫先生と豪華3名の講師を迎え、知られざる日本の実状を踏まえ、その上で自らがこれからの日本のために主体的にどう取り組むのかを確認する密度の濃いプログラムが予定されています。
申し込みに制限がありますので、興味をお持ちの方は早めにお問合せ、またはお申し込み下さいますようお願いいたします。
(私も事務局としてお手伝いしておりますので、遠慮なくお問合せ下さい)

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