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    「志通信」メールマガジン       2006.7 VOL.63

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■会社の成長

会社の成長は、
一般的には、「売上・利益」、「従業員数」
といった物差しで判断されることが多いですよね。

でも、現在の売上・利益は、過去の活動の結果ですから、
タイムラグがありますし、
「会社の財産=人財」という原則から考えると、
『人の成長の総和』によって
判断されるべきではないでしょうか。


■人の成長

では、人の成長とは、何で図ればいいのでしょうか?

いくつかのポイントがありますが、その一つが
「ヒューマンスキル」
「ビジネススキル」
「リーダー・マネジメントスキル」
という3つのスキルです。

「ビジネススキル」には、
「仕事ができる・できない」という質的なものと
「スピード・処理能力が高い」という量的なものがあります。

ビジネススキルは、誰の目から見ても分かりやすいので、
普段優先されがちですが、
長い目で見て良い仕事をする人は、
総じてヒューマンスキルが高く、
これがリーダー・マネジメントスキルとも
連動しているのです。

「ヒューマンスキルが高い=人格者」
と言われることもありますが、
「人格」という言葉を使うと
堅いイメージになりがちですので、
私は「天使になりましょう!」と言うようにしています。

これはどういう意味かと言うと、
人には「天使と悪魔」や「善と悪」、「長所と短所」が共存しており、
私の中にも、とっても優しくて、周囲を思いやる自分がいれば、
とってもワガママで意地悪な自分も存在しています。

この2つの自分が、出たり引っ込んだりしているんですけど、
この天使の部分をできるだけ多くしていくこと、
これがヒューマンスキルの原点である
「優しさ」の向上につながるんです。

私の名刺の裏側の天使のイラストは、
これをイメージしているんですよ。


■偽善のススメ?

高層ビル群の谷間のベンチに座って、
香取貴信さんとコーヒーを飲みながら一休み。

話が一段落した後、この見た目の怪しいコンビで、
周囲に落ちていた吸殻を拾ったのですが、
「どう見ても偽善者ですよね」と二人して大笑い。

香取さん曰く
「最近『一日一善』じゃなくて、
 『一日一偽善しようぜ』と言っているんですけど、
 例え人から偽善と言われたとしても、
 継続しているうちに本物になりますよねぇ。」
とのこと。

これも天使への第一歩ですね! 
ちょっとシャイなあなたにも、
『一日一偽善』をオススメします。


■ピグマリオン効果

アメリカのローゼンタールさんがある実験をしました。

小学生に知能テストを実施し、担任の先生に
「このテストは、将来の学力が確実に予測できます。
 先生にだけは、将来伸びる子供さんをお教えしましょう。」
と言って数名の名前を伝えました。

実は、その数名の生徒とは、知能テストの結果ではなく、
名簿から無作為に選んでいたのです。

それから1年後に、再び知能テストを実施したところ、
名前が挙がっていた子供は、
明らかに学力が向上していました。

その理由は、担任の先生が
「一年間期待を込めて接していた」ことでした。

このように、こちらが期待することによって、
相手もその期待に応えるようになるというのが
「ピグマリオン効果」であり、
ギリシャ神話に出てくるピグマリオン王が、
自分が作った彫刻の女性像のあまりの美しさに
恋をしてしまい、彫刻に命が宿ることを祈り続け、
最後には神によって彫刻に命が吹き込まれて、
幸せに暮らしたという話に由来しています。

個人差はありますが、
確かに人は相手の期待に反応します。

これとは逆に、期待されないために成績が下がることを
「ゴーレム効果」と呼ぶのですが、
これも当たらずとも、遠からずではないでしょうか。


■教育・共育

森信三先生の残された言葉に、
「教育とは、流水に文字を書くような果てしない業である。
 だがそれを岸壁に刻むような真剣さで取り組まねばならぬ。」
というものがあります。

教える立場にある人は、これに加えて
自らも学ぶ=「共育」という謙虚さが必要不可欠ですね。


■編集後記

書籍の販売が170万部を突破し、
映画も上映中の「佐賀のがばいばあちゃん」。
とっても元気の出るお話です。

先日、島田洋七師匠の講演会の後、
お弟子さんと私の知り合いの方との計4名で、
約6時間、一緒にお酒を飲むことができました。
(ラッキー♪)

とっても明るくて、お話が面白いのはもちろんのこと、
一番に感じたのは、やはりオーラですね。
一緒に道を歩いていても、
師匠だけスポットが当たって輝いている感じでした。

またそれとは対照的に、
おばあちゃんのお話をされている時の
子供に返ったような優しい表情も印象的でした。

漫才ブームで頂点に登りつめ、
その後ブームが去ってどん底を経験し、
そこから這い上がって来られた人生経験が
この厚みを形成しているのだと思います。

師匠&イケメン弟子のヨッシー、
またご一緒させてくださいね。


★(号外)うまいもん通信vol.2

神奈川県横浜市。
私が大学4年間を過ごし、
今も出張でちょくちょく出掛けている第二のふるさとです。

横浜と言えば中華街が有名ですが、
敢えてご紹介したいのが「勝烈庵」のトンカツ。

ここの勝烈定食(1370円)は、
ジューシーで柔らかいヒレ肉のトンカツに、
野菜とフルーツのたっぷり入った絶妙なソースをたっぷりかけて、
美味しいご飯&シジミの味噌汁で食べる絶品です。
(書いているとよだれが…)

出張の際、時間の許す限り必ず食べているほどの大ファンなんです。
http://www.katsuretsuan.co.jp/

「勝烈庵」さん、広島にも出店してもらえません?


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