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「志通信」メールマガジン 2007.5 VOL.73 ♪
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■大野勝彦さん
あなたが今、突然両腕を失ってしまったら、
その後、どのような人生を送られますか?
ヒューマンフォーラムの出路社長から、
( http://www.humanforum.co.jp/ )
「是非行ってみてください。オススメですよ〜」とご紹介いただいた
「風の国 阿蘇 大野勝彦美術館」。
( http://www2.infobears.ne.jp/oonokatuhiko/ )
熊本阿蘇の雄大な自然の中に佇むこの美術館には、
45才の時に農機具の片付けをしていて巻き込まれ、
両腕を失った大野勝彦さんの義手を使って描かれた
詩画が展示されていました。
両腕を失う前の大野さんは、村の農業をリードし、
消防団など地域のお世話役として活躍されていたそうで、
それだけに事故当時の失意と絶望は相当なものだったようです。
しかしながら、ご両親やご家族に支えられ、
様々な葛藤と戦いながら、
それまで手掛けたことのなかった「言葉と絵」という希望を見出し、
それから毎日欠かすことなく描かれているのです。
大野さんはよく、
「両腕を失ってよかった。
なぜなら、両腕と引き換えに、
周囲の人たちの優しさを心から感じることができるから…」
と話をされるそうですが、
そんな大野さんと周囲の方々の想いが伝わってくる作品を眺めていると、
何度も何度も涙が溢れてきました。
この日は幸いなことに、
大野さんご自身にもお会いすることができ、
ミュージアムショップで購入した詩画集に、
自筆でメッセージをいただくことができました。
義手を器用に使いながら、
心を込めて丁寧に描かれる姿を見ていると、
私の目にまた涙が溢れてきました。
私に「ご家族は?」と話し掛けて来られる大野さんのまなざしは、
とても優しいものでした。
周囲から贈られる惜しみない愛情と、その愛情を受け止め、
自分の人生と真正面から対峙した器の大きさが、
人を包み込む魅力となって体現されているのだと思います。
そんな大野さんの姿を拝見していて、
私の頭に浮かんできた言葉は、「感謝」でした。
私は、自分の両腕に
「今日も私のためにありがとう」
と言ったことはありませんし、考えたことさえありません。
私を支えてもらっている周囲の人達に対しても、
相変わらず照れ臭くて、感謝の意を充分に伝える事ができていない…。
そして、笑顔と優しさのぜんぜん足りない自分を
見つめることのできた貴重な時間でした。
一緒に行ったうちのスタッフも大感動してました。
大野さ〜ん、ありがとうございます♪
阿蘇方面へお出掛けの際には、
「風の国 阿蘇 大野勝彦美術館」へ
是非お立ち寄りくださいね。
■伝わってきました
知人の付き添いで訪れた某輸入車ディーラー。
私が展示してあった小型車を見ていると、
店長さんと思われる方が近寄って来られました。
「どんなお車をお探しですか?」
というヒアリングが始まりましたので、
それなりに答えていたのですが、
私のちょっと面倒そうな様子に気付くと、
「5分だけいいですか?」
と了解を得た上で、
車のシャーシや足回り、シート等の特長についての説明が始まりました。
相当早口でしたので、最初は違和感があったのですが、
自分の感想を含めたものでしたし、
テンポと間が良く、いつの間にか話に惹き付けられていました。
説明が終わると、すかさず
「もう5分だけいいです? ちょっと試乗されませんか?」
と言われ、面白そうだったので付いていったのですが、
試乗車に乗る直前、その店長さんは
「助手席に乗ってくださいね。
その方が車の特徴や動きが良く分かりますので…」
と自分は運転席に座り、私が助手席に座った途端に、
またまたハイペースな説明が始まりました。
国産車との競合を意識してのことだと思いますが、
装備一つひとつの動作感やその思想にまで遡る丁寧な説明は拍手物でした。
更に試乗では、
「車の性能を引き出してみますね〜」
と言って、『アクセル全開〜急ブレーキ〜急ハンドル』
といったスリル満点のドライビング。
試乗自体の安全性については、少々疑問が残りましたが、
それ以上に面白い体験でした。
これまで、そんなに興味のあるメーカーや車種ではなかったのですが、
はっきり言って好感度は相当アップ!
この店長さん、ハチャメチャな方でしたが、
自分の仕事と取り扱い商品が大好きなことがとっても伝わってきました。
■てんつくマン
「てんつくマン」をご存知ですか?
( http://www.tentsuku.com/ )
現在は、相手を見ながら、
その時のインスピレーションで浮かんだ言葉を描くクリエイターとして、
また映画製作の世界で活躍されているのですが、
元々は、山崎邦正さんとコンビを組んでいた
吉本興業のお笑いタレントさんでした。
その後、「映画を創りたい」という夢を抱き、
素人の映画制作チームを結成するのですが、
映画の製作資金6000万円を調達するために、
キャラクターグッズの販売を手掛けて大失敗し、
数百万の借金を背負ったり、
寄付を募るために一ヶ月間毎日フルマラソンを走ったりと、
とにかく行動力に溢れる「てんつくマン」。
詩画が次第に評判を呼ぶようになり、書籍も次々と出版し、
並行して映画の支援者も集めて、
2003年には、映画「107+1〜天国はつくるもの〜」を完成させます。
そんな「てんつくマン」が、
志通信の号外でもご紹介したように、
「チームGOGO」を通じて環境問題に取り組んでいます。
( http://www.teamgogo.net/ )
未来の子供達のためにも、是非応援してあげてくださいね。
■編集後記
先月、思い切って一眼レフのデジカメを購入しました。
家電屋さんで「初心者なんですけど〜」と伝えて、
店員さんのアドバイスで購入したのは、
ニコンさんの「DX40X・ダブルズーム」。
これが、素人でも良い写真が撮れるんです〜(感激!)
大野勝彦さんとの記念写真も、このカメラでパチリ。
「じゃあ、ピースポーズで撮りましょう」と言いながら、
自ら義手でピースをされた大野さんには、参りました…。
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