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   「志通信」メールマガジン 2008.3 VOL.83♪

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■アフリカの真珠

テラ・ルネッサンスさん主催の
ウガンダツアーから帰還しました〜。
( http://www.terra-r.jp/ )

「アフリカの真珠」と言われるウガンダ共和国は、
ビクトリア湖やナイル川、
広大なサバンナ地帯を有する緑豊かな国で、
子ども達の綺麗な目と笑顔が印象的でした♪


■TIA(=This is africa)

今回のツアーの大まかなスケジュールは、

「テラさんの現地施設視察〜国内避難民キャンプ視察〜
 受益者の家庭訪問〜ちょっとだけ(?)サファリ観光」

という内容だったのですが、
端々で途上国の現実を垣間見ることとなりました。

まず目に付いたのは、ガソリンの価格が高いこと。

ウガンダは産油国であるにも関わらず、
ガソリンスタンドでは、
リッター約200円で売られています。

というのは、
利権に絡んだ一部の人達ががっぽりと儲けて、
庶民は大きな負担を強いられているのです。

特産品のコーヒーも同様です。

現地で美味しいコーヒーを楽しみにしていたのですが、
宿泊した3つのホテルの内、
2つのホテルで出てきたのは、
インスタントコーヒーでした。

良質なコーヒーは、あくまでも輸出用で、
庶民が口にすることはほとんどないようです。

以前、志通信で南アフリカのダイヤモンドを題材とした映画
「ブラッドダイヤモンド」をご紹介しましたが、
まさに同様のことがここウガンダでも起こっていました。

映画の中で、
『TIA(=This is africa)』
という言葉が使われていましたが、
まさに「これがアフリカ」なのです。


■元子ども兵

ウガンダでは、つい数年前まで
激しい内戦が続いていました。

住民への襲撃が行われ、
誘拐された子ども達は、
暴行や虐待、アルコールや薬物中毒等によって
無理やり兵士として育てられ、
人殺しを強要され、
精神や身体が傷付いていきます。

実際、戦闘で両目を失明したり、
びっこをひいたり、
片足を失った姿は痛ましいものでしたし、
当時の体験を語る元こども兵の表情には、
何とも言えないものがありました。

また、ある女性は、
誘拐されて男性兵士と結婚させられるのですが、
戦闘で夫を亡くし、
今度は別の兵士との結婚を強要されます。

戦闘の際、ブッシュに取り残され、
命からがら逃げ帰ることができたものの、
気が付くとエイズに感染しており、
今は3人の子どものために、
病気と闘いながら手に職を付け、
必死で生きていこうとしています。


■ウガンダのマザーテレサ?

そんな元こども兵をサポートしている
現地スタッフのトシャ・マギーさんは、
ブルンジ共和国で生まれます。

7歳の時にブルンジ内戦が勃発して、
小学校からの帰宅途上には、
たくさんの死体が転がっていました。

自宅に帰ると父親は殺され、
家は焼かれて、
兄弟は行方不明となり、
たった一人の孤独な難民生活に...。

命からがら、
コンゴ〜タンザニア〜ケニアと渡り歩き、
13歳の時にウガンダへ。

裕福な家庭に頼み込んで、
住み込みの家政婦として働きながら、
生きていくために必要な英語を
ラジオやテレビを聞きながら勉強を始めます。

しかし、そのやり方に限界を感じて、
その家の娘さんに
「私に英語を教えてもらえないか」
と頼んだところ、
年下の娘さんから返ってきたのは
「いいわよ。その代わり、あなたを殴らせてね」
という意地悪な返答だったそうです。

それから、トシャさんは、
彼女にこぶしで殴られることと引き換えに、
英語を学んでいきます。

その後、独学で努力を重ねた彼女は、
コンピュータ企業へ就職するのですが、
2005年にテラ・ルネッサンスと出会い、
その理念と活動に共鳴し、
収入減となるにもかかわらず現地職員に。 

そんな過去を全く感じさせない明るい彼女は、
スタッフとして活躍するだけでなく、
数名のストリートチルドレンを引き取り、
自分の子供として育てています。

以前、沖縄教育出版の川畑社長が、
「トシャさんは、ウガンダのマザーテレサですね」
と言われていましたが、
ホント優しく素敵な女性なんです。

(現地で、私のおみやげを値切ってもらいましたし...笑)


■できること

ウガンダ駐在代表である小川真吾さんは、
学生時代に、カルカッタの修道院で
マザーテレサの臨終に遭遇します。

それをきっかけにマザーテレサの施設で
ボランティア活動に参加され、
その後、国際協力やNGO活動を本格的に開始し、
現在、テラ・ルネッサンスの理事として活躍されています。

小川さんや鬼丸さんは、
「認識されないものは問題ではなく、
 問題と認識されたときから問題解決はスタートします」
と言われます。

また、
「一人ひとりには未来を変える力がある」
とも言われます。

現地視察を通じて、
テラ・ルネッサンスに関わる皆さんが、
多くのことを、「自分達の問題」と捉え、
「できること」の幅を広げておられることを
実感することができました。

私たち一人ひとりの
『問題』と『できること』は、
何なのでしょうか...。


■編集後記

今回のツアーは、
とってもインパクトのある旅でした。

行きは関空のチェックイン時に
サーバーがダウンし、
さらに飛行機のエンジントラブルも加わって
目的地まで24時間の長旅でした。

ウガンダ国内では、
オーバーヒートと道路工事の影響で
車で8時間の移動...。

やれやれと思っていると、数日後には、
フェリーの故障で遠回りを余儀なくされ、
今度は10時間半の移動。

宿に着いたのは、
午前2時を過ぎていました。

さらに、
帰国当日から約10日間続いた下痢は、
病院での検査結果によると、
大腸菌O26、O27が原因とのこと......(涙)


でも、それ以上に得たものが多い旅でした。

現地の皆さんとアフリカンダンスを一緒に踊り、
私が披露した「たはら流ヒゲダンス」は、
バカ受けでした。(^_^)

見渡す限りの大自然を五感で感じ、
数多くの動物を至近距離で見ることのできた
サファリツアーも感激でした。(*^_^*)  

あれっ、何をしに行ったんでしたっけ......。


テラ・ルネッサンスさんの皆さんには、
いろいろとお気遣いいただきましたし、
ツアーをご一緒させていただいた
T社長とT専務のお陰で、
目一杯楽しむことができました。

感謝です〜♪



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